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歌配信

OBSの歌枠で声と伴奏の音量バランスを調整する方法

OBSの歌枠で声が伴奏に埋もれる、サビだけ音が割れるときの調整方法。入力ゲインとフェーダー、dBの表示の違いを押さえ、静かな部分とサビを録画で聞き比べます。

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声が伴奏へ埋もれるときは、マイクを大きくする前に、声だけの音が割れていないか確認してから、伴奏を下げて比べる方法を試します。メーターの数値を揃えるだけでなく、録画で歌詞と伴奏の両方が聞こえるかを確かめます。

同じ音量設定でも、静かな曲と音数の多い曲では聞こえ方が変わります。この記事では、マイクと伴奏をOBSで別々に調整できる構成を対象に、確認する順番を説明します。

先に、二つの音を別々に調整できるか確認する

マイクだけを鳴らすときと、伴奏だけを鳴らすときで、OBSの音声ミキサーのどの項目が動くかを見ます。片方をミュートし、もう片方だけの録画を作れるかを確認してください。

インターフェースのループバックや音楽制作ソフトで混ぜた一つの音がOBSへ来ている場合、OBSのフェーダーでは声と伴奏が一緒に動きます。バランスは混ぜている機材・ソフト側で調整します。別々に取り込みたい場合は、歌枠の音声の準備から経路を見直せます。

自分のヘッドホンへ返す音量だけを変えていないかにも注意します。モニター用のバランスと、配信へ出すバランスが別になっている機材では、耳で聞く音だけでは判断できません。変更後の録画を確認します。

1. 声だけで、入力音量を決める

伴奏を止め、普段と同じマイクの距離で録画します。静かに歌う部分、普段の声、強く歌うサビを入れます。大きいところでバリバリと割れたり、メーターが上限に張り付いたりする場合は、入力側のゲインを下げて録り直します。

入力ゲインとOBSのフェーダーは役割が違います。マイクやインターフェースですでに割れた音は、OBSで小さくしても歪みが残ります。OBS公式の音声ミキサーの説明にあるように、音の入口から確認します。

入力で割れた音は、小さくしても歪みが残る
入力時に音割れ

マイク・機材側で、すでに歪んでいる。

OBSで音量を下げたあと

音は小さくなるが、歪んだ形は残る。

波形は仕組みを示す模式図です。入力側のゲインを見直して録り直します。

ここでは声の音量を安定して扱える状態にします。小さな歌声が遠すぎる場合は、単にゲインを上げる前に、口との距離やマイクの向きをマイクの置き方の確認に沿って見直します。

2. 伴奏を足し、同じフレーズで録画する

声だけの設定を固定してから伴奏を流します。最初は少し小さめの伴奏にして、歌声と一緒に録画します。

  1. 同じ短いフレーズを、静かな歌い方と強めの歌い方で録ります。
  2. 録画を止め、歌詞が聞き取れるか、伴奏が聞こえにくすぎないかを確認します。
  3. 声が埋もれるなら伴奏のフェーダーを少し下げ、同じ条件で録り直します。
  4. 声だけが前に出すぎるなら伴奏を少し戻し、違いを聞きます。
  5. 片方の変更で改善したことを確認してから、必要な次の調整へ進みます。

声も伴奏も同時に変えると、どちらの変更が効いたかが分かりにくくなります。録画ファイルに「伴奏を少し下げた」などのメモを残すと、候補を比較できます。

声の設定を固定して、伴奏だけを少し下げる
声:固定

入力が割れない状態を保つ。

伴奏:少し下げる

歌詞が聞き取れるか録画する。

下げ幅に決まった正解はありません。同じフレーズの録画で聞き比べます。

メーターが同じでも、同じ大きさには聞こえない

音量メーターは、音の入り方や上限に近づいていないかを知るために役立ちます。ただし、短いピークがある声と、音が詰まった伴奏では、ピークが同じでも聞こえる大きさが違います。

「声は必ず何dB、伴奏は必ず何dB」と一組の数値で決めず、メーターで音割れを避けながら、録画でバランスを聞きます。OBSのメーターの仕組みはAudio Mixer Technical Detailsに説明があります。

フェーダーの「0.0 dB」は、その音を増減していない設定です。一方、メーターの0 dBFSはデジタル音声の上限を示します。同じ「0」でも意味が違うので、フェーダーの値をメーターの目標値にしないでください。入力や最終出力で上限を超える音は歪むため、強く歌う部分も含めて余裕を残して確認します。

同じ「0」でも、設定値と上限は別
フェーダーの設定

0.0 dB

その音を増減しない位置。録画のピークを指定する値ではありません。

メーターの上限

0 dBFS

デジタル音声の上限。配信・録画では上限に届かない余裕を残します。

聞き返す音量も一定にする

比較するたびにヘッドホンの音量を変えると、どちらの録画が聞きやすいか判断しにくくなります。まず同じ再生音量で比較し、候補を決めたあとで小さめの音量でも歌詞が追えるかを確認します。

普段のイヤホンや別のスピーカーでも聞けるなら、一度確認すると音の偏りに気づく手掛かりになります。再生機器一つで聞こえたことを、全員が同じように聞く保証にはしません。

3. 静かな部分、サビ、曲の切り替えを確認する

一か所で合ったら、次は曲の中で声量や伴奏の密度が変わる部分を聞きます。

静かな部分だけ声が埋もれる
マイクの距離や歌い方による声量差を確認します。すべてを大きくして、サビで割れる設定にしないようにします。
サビで声も伴奏も窮屈に聞こえる
大きくなっている音を個別に聞き、入力時点の歪みと、混ぜたあとの音量を分けて確認します。
次の曲だけ伴奏が大きい
音源ごとの音量差を確認します。曲ごとに再生音量を控え、切り替え直後も試します。
歌い終わって話すと声が小さい
歌とトークの声量差を確認します。必要な切り替えが、本番でも無理なく操作できるか試します。

声量差が大きい場合には、コンプレッサーで大きな音を抑える方法もあります。ただし、小さな声を上げた結果ノイズまで目立ったり、歌の強弱が変わったりすることがあります。バランスの原因を確認する前に、決まったフィルター一式を追加する必要はありません。

歌い始めから、トークへ戻るまで試す
  1. 1. 曲の開始伴奏の入り方と音量
  2. 2. 歌っている間小さな声と強い声
  3. 3. 曲の終わり歌い終わりの余韻
  4. 4. トークへ戻る声量・エフェクトの切り替え

4. リバーブを加えた状態でも聞き直す

余韻が増えると、声の輪郭や伴奏との重なり方も変わります。リバーブを加える前に決めた音量を固定したままにせず、完成形でも録画を確認してください。

声が遠く聞こえる場合は、マイクの音量だけでなく、原音とリバーブを混ぜる量、余韻の長さも確認します。OBSで歌声にリバーブをかける方法で、それぞれの調整を説明しています。

音量が整ったら、タイミングを別に確認する

歌詞は聞こえるのに伴奏と噛み合わない場合は、音量ではなく時間差かもしれません。録画の複数の場所で毎回同じ方向にズレるなら、歌声と伴奏の音ズレの確認と調整へ進んでください。

最後は曲の再生から歌い終わり、トークへ戻るまでを通して録画します。途中だけでなく切り替えも聞けたら、その曲と構成で使う設定を残しておきます。

参考資料