マイク・ノイズ
OBSで話すとキーボード音が入るときの対策
無言のときは静かなのに、話すとキーボード音が入る場合の対策。マイクの配置、机の振動、OBSのノイズ抑制を順に確認し、小声や笑い声が変わらないか録音で確かめます。
無言のときは静かでも、話し始めるとキーボードのカタカタ音が入る。そんな場合は、マイクの配置を見直し、声と打鍵音が一緒に入る場面でノイズ抑制を試します。 ゲートのしきい値だけを上げ続けると、小さな声まで途切れやすくなります。
この記事は、OBSで雑談やゲーム配信をする人向けです。タイピング音やマウスのクリック音を確認するときは、キーを打つ音だけでなく、声が自然に残るかも聞いてください。
まず、音が入る場面を分ける
配信を止め、フィルターの順番・数値・有効状態を控えます。マイクの位置と入力音量を固定したまま、次の4場面を短く録画して聞き返してください。
- 1. 無言空調などの背景音
- 2. 打鍵だけキーの音・机の振動
- 3. 声だけ小声・語尾・笑い声
- 4. 声と打鍵実際に困る場面
一度に変えるのは一つ。比較する録音は、同じ再生音量で聞きます。
「ノイズゲート」は、音量が小さい間に出力を閉じるフィルターです。声でゲートが開くと、その間の打鍵音も一緒に通ります。無言時の打鍵が聞こえなくなっても、発話中の打鍵を取り除けたわけではありません。
抑制を有効にした途端に語尾が消える場合は、先にノイズ抑制で声がこもる・途切れるときの確認方法で、声を変えている処理を探します。
口をマイクへ近づけ、キーボードから離す
マイクが口よりキーボードに近いと、声とキーの音を分けにくくなります。まずマイクの正面がどこかを説明書で確認し、話す位置をその正面へ合わせてください。横から話すタイプと、先端へ話すタイプでは向きが違います。
口から遠く、キーボードの近くにある。声を大きく拾おうとすると、周囲の音も目立ちやすくなります。
口との距離を縮め、キーボードとの間隔を取る。声の入力音量も調整し直します。
配置の考え方を示した図です。集音しにくい方向はマイクの指向性によって変わります。
単一指向性なら背面からの音を拾いにくいものがありますが、すべてのマイクで真後ろが最適とは限りません。製品の指向性図を見て、キーの位置と向きを合わせます。近づけた後は声が大きくなりすぎないよう、入力音量を下げて録画し直してください。
ゲインを下げただけで、後から声とノイズを一緒に増幅すると、両者の差はあまり改善しません。先に距離を整える理由です。詳しい入口の調整は配信マイクの置き方と入力音量にまとめています。
机を通って伝わる振動も確認する
キーの高い音とは別に「ゴトゴト」「ドン」と響くなら、机やスタンドを通る振動も候補です。配線を引っ張らない範囲で、スタンドの設置場所を変える、キーボードの下にマットを置く、といった変更を一つずつ試します。
マイクアームも同じ机に固定すると振動が伝わる場合があります。「アームなら解決」と決めず、設置場所を変えた前後の録音で判断してください。ショックマウントはマイクとの適合が必要なので、購入前にメーカーの案内を確認します。
OBSのノイズ抑制を一つずつ試す
位置と振動を見直したら、マイクの「フィルタ」を開き、OBS標準の「ノイズ抑制」を単独で試します。マイク付属アプリなどで既に抑制している場合も、設定を控えて一つずつ比較します。

フィルター名の左の目のアイコンで、有効・無効を切り替えられます。削除せずに比べれば、設定を残したまま元へ戻せます。
RNNoiseは、まず有効にした音と無効にした音を比較します。Speexを使う場合は、抑制レベルを強くしすぎず、声への影響も聞いてください。設定値を他の人に合わせるより、先ほどの「声と打鍵」の録音で決めるほうが、自分の配信に合うか分かります。
打鍵音と、声の残り方を一緒に聞く
普通の声で問題がなくても、小声の語尾や笑い声が途切れることがあります。ゲームを操作しながら普段どおりに話し、静かな場面と盛り上がる場面を両方残して聞き返してください。
- 打鍵は減ったが声も変わる:抑制を弱める、別の方式を試す、配置へ戻って見直す。
- 無言時だけ静かになる:ゲートの効果と発話中のノイズを分けて確認する。
- 打鍵以外にも一定の音が残る:空調・PCファン音の対策へ進む。
標準の抑制で納得できる音になれば、その設定で使えます。別の方法も試したい場合は、PCと声に合わせたノイズ除去の選び方で導入条件を比べてください。どの方式でも、キーボード音の少なさだけでなく、言葉が最後まで聞き取れるかを判断に入れます。
参考資料
- OBS公式:Noise Gate Filter — 無言時に音を閉じるゲートの役割。
- OBS公式:Noise Suppression Filter — 標準のノイズ抑制と、強くした場合の声への影響。
- RØDE公式:Noise Isolationとマイクの配置 — マイクの向き・距離と、背景音を減らす考え方。